12月8日(日)に聖隷クリストファー大学の新宮尚人先生を招聘し、精神科作業療法に関するご講演をしていただきました!
講演では新宮先生のご経歴からOTRとして活躍するためのエッセンスを教えていただきました。特に印象に残ったことは求められる役割に対して責任をもって行うことで大きな信頼に繋がるということでした。自分自身のやりたいことも、もちろん大切ですが、自分ができることを積み重ねていくことが対人援助職としての基盤を作っていくことだと実感しました。
また、自分の援助が患者さん側の気持ちや立場に立ったものであるかを振り返り、自分のための援助になっていないかを客観的に振り返る必要があると思いました。患者さんの求めていることを察知するためには患者さん自身の言葉を傾聴するための信頼関係と雰囲気作りが重要であると考えました。
さらに、患者さんのことを評価するためには患者さんがこれまでどのような生活をしていたのか経歴を追体験する縦断的な見方や、現在の状態を知るためICFで整理した横断的な見方から、総合的な判断をしていくことが大切であることが分かりました。ICFでの見方に注力しがちですが、患者さん視点に立った作業療法を行うためには患者さんが大切にしていること、趣味、好きなことなどを深堀していけるようになりたいと思います。
お忙しい中お時間作って下さり、ありがとうございました。
この講演を期に少しでも作業療法に興味を持ってくださる方が増えることを願っております!
以下参加したJAOTS理事の感想になります。
理事 鬼塚愛斗
新宮先生貴重なご講演ありがとうございました。自分自身、精神科領域への実習が少なく精神疾患への関わり方を学ぶことができました。また、新宮先生がおっしゃっていたように横断的な考え方に固執してしまう節があるので、縦断的な考え方も取り入れてこれからの実習に臨みたいと思いました!
理事 青野秋平
作業療法だけでなく、先生のご経歴や次の行動のきっかけ・自分自身の責任についてお聞きすることができ、1時間があっという間でした。貴重なご講演ありがとうございました。
理事 髙見さくら
今回のご講義ではOTRとしての心構えや行動、学び方、知識の蓄え方のエッセンスを全てお話しいただき、大変参考になりました。求められていることを常に考え、責任を持って行動すること、自分の中に基準となる軸を作ること、また、自分のための援助ではなく患者さんのための援助であるかを振り返ることの大切さを知ることが出来ました。私自身は精神科領域のセラピストとして研鑽を積んでいきたいと考えておりましたので、今回のご講義でいただいた格言を元にこれからも精進していきたいと思います。ご講演ありがとうございました。
理事 小山田幸広
学生に向けて多くのメッセージをいただき、活力となりました。また、時間の作り方などで参考にさせていただきたい部分も多くありました。
理事 藤田陽
貴重なご講演をしていただき、ありがとうございました。長いキャリアの中で、常に学び続けていられる姿がとても印象的で、私もそんな作業療法士になりたいと感じました。そのために今から、学生として自分には何ができて、どんなことをやるべきなのかを改めて考えて行動していきたいなと思います。また、ご講演の中で、これまで私が見ていた視点とは異なる視点(横断的見方+縦断的見方)や、見るべき視点とわかっていながらも見れてなかった視点(立場の逆転)のお話されていて、「はっ」としたり、「相手の気持ちを考える」ことは難しいけど、1番重要なことだなと改めて感じました。
編集:髙見
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