【3年生編】
パーキンソン病で転倒の原因になりにくい症状はどれ?
① 振戦
② 固縮
③ 動作緩慢
④ 突進現象
⑤ 前傾姿勢
答え→ ①振戦
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<解説>
パーキンソン病の振戦は静止時振戦であり、
また主として上肢の振戦なので転倒の原因にはなりにくい。
固縮(筋強剛)は運動障害による転倒の原因に、
また突進現象、前傾姿勢などの姿勢保持反射障害も転倒の原因となります。
パーキンソン病の症状の特徴として
①中年以降、非対称性に発症
②表情変化が乏しく瞬目が少ない、動作緩慢、無動
③関節は受容運動に対して歯車様、鉛管様抵抗を示す(筋強剛)
④誘因なく緩徐に手の震えが出現 (静止的振戦)
⑤歩行開始時、すぐ歩き出せない (すくみ足)
などがあげられます。
以下も参考にしてください
【パーキンソン病】
原因: 不明
病理: 中脳黒質と青斑核のメラニン含有
細胞の変性と脱落
病態: 黒質線条体系のドパミン不足
4大徴候
①静止時振戦
②筋強剛(固縮)
③無動
④姿勢保持反射障害
🌼コラム🌼
パーキンソン病と聞くと1番に思いつくのは4大症状ではないでしょうか。
手足が震える「振戦」、筋肉が強張る「筋固縮」、動きが鈍くなる「無動」
身体のバランスがとりにくくなる「姿勢反射障害」。
この症状を押さえておくことはもちろん大切だと思います。
しかし、作業療法士は対象者の方がこの症状から何に困っているのかを知ることが
必要となってくるのではないでしょうか。
4大症状を押さえるだけでなく、その症状によって生活にどのような不便が起こるのか少し考えてみましょう。
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