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執筆者の写真本部 日本作業療法学生連盟

下行路(外側経路と内側経路) 🎈

更新日:2020年7月13日

【2年生編】

Aさんは脳出血で皮質脊髄路に障害が出た。皮質脊髄路の役割でないのはどれ?


① 姿勢を保つ

② 手の細かい動作に関わる

③ 反対側の筋に情報をつたえる

④ 自分の意思でする運動(随意運動)に関わる


答え→① 姿勢を保持する



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<解説>

脳の運動制御に関わる神経の経路は、上行路と下行路があります。

さらに下行路は、「外側経路」と「内側経路」に分けることができます。

これは、脳からはじまった神経が、脊髄のどこを通って筋肉までいくのか

その場所に着目し、分けられたものです。


内側経路は、脳幹からはじまり脊髄の内側(前・側索)を通ります。

主に体幹や首の筋を制御し、姿勢と筋緊張に関わります。

内側経路の1つに前庭脊髄路があります。

前庭は内耳にある器官で、体の傾きを感じる場所です。

前庭脊髄路は、そこで感じた傾きをもとに、姿勢を保つための指令を筋肉に伝えます。

このように、内側経路は体幹や首の筋につながり、姿勢と筋緊張を制御しています。


対して、外側経路は脊髄の背側索を通り、手足などの遠位筋が主な行き先です。

この経路の代表として、皮質脊髄路があげられます。

皮質脊髄路は主に大脳皮質からはじまり、多くが延髄の錐体で反対側に交差します。

そこから脊髄を下行し、筋につながります。

手の巧緻性にも関与し、どれも随意運動であることが特徴です。


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